中学英語で習う使役動詞(make,have,let)について最低限覚えておけばいいポイントをまとめました。使役動詞はgetなどほかにもありますが、まずは基本となる3つを覚えましょう。
まず、使役(しえき)という言葉が日常生活では使わないので、むずかしく感じられてしまうかもしれません。使役とは、「他人を使って、なにか仕事(むかしの言い方で役「えき」)をさせる」ことを意味します。
なので、使役動詞とは「(誰か)に(何か)をさせる」動詞となります。
例文で見ていきましょう。
「使役動詞」を意識して直訳風にすると次のような意味になります。
意味はわかりますが、日本語に違和感がありますよね。
そこで、意識したいのが使役動詞の強さ(強制度合い)です。
「〜に…させる」という意味の使役動詞には「…させる」強制度合いのちがいがあります。最も強く「…させる」という意味があるのが「make」で、「have」「let」の順に弱くなります。
特に最も強制度合いが弱い「let」は「…させる」というよりも、「…してもいいと許可する」的な意味を持ちます。この点を意識して例文を訳してみると次のようになります。
強制度合いが弱い「have」は「…してもらう」となり、さらに強制度の弱い「let」は「…させてくれる」となります。
上の例でもわかるように使役動詞なのに「使役」感が弱まるhaveとletは混乱しがちです。
使役動詞の意味を「〜に…させる」と画一的に覚えてしまうと、そうなりがちです。
「have」は「…してもらう」、「let」は「…させてくれる」という意味も持つことを覚えておきましょう。